日本から発信する
空気を素材にした世界初の糸。
それが「super zero®︎」です。
糸に撚りをかけること、また撚りをかけた糸のことを撚糸といいます。世界特許を取得した「super zero®︎」は、こうした撚糸技術と最先端のテクノロジーの融合から生まれました。
軽く、やさしく肌になじみ、触れるだけでスッと水分を吸収。また、この技術はコットンだけでなくウールやシルク、リネンといったあらゆる糸で応用可能です。
独自に考案した真空スチームプレスを用いて完成した革新的な新素材「super zero®︎」。この糸は撚糸技術を新たな新次元へと導く、無限の可能性を秘めているとわたしたちは考えています。
左に撚りのかかったコットン糸と水溶性糸を合わせて、逆方向に撚りをかけます(無撚糸)。「super zero®︎」は、さらにそこから右方向に強く撚りをかけ、それを熱水処理すると水溶性糸だけが溶けて、開放されたコットン糸が大きく膨張。そこに空気が入り込んで、世界でも類を見ない撚糸ができあがります。
technologyその特長を生かしたタオルはもちろん、耐久性があるため、「super zero®︎」単体で衣類に使うことも可能。軽量で、シワになりにくく、汚れが取り除きやすい、糸自体にナチュラルストレッチ性があるといった、さまざまな機能を備えています。
case studiesエコフレンドリーな素材
「super zero®︎」で使用する水溶性糸は、長繊維で太さが均一。水溶性短繊維と比べて繊維が細く、溶解量が少ないため、環境負荷も少なくなります。また、原料が生分解性をもっており、海洋流出後も分解されるなど、地球にやさしい素材です。
少ない糸で最大限の機能を発揮
「super zero®︎」は空気を素材のひとつにしているため、原材料の使用量が少ないのが特徴です。世界的にコットン糸が不足しているなか、その使用量を抑えられるだけでなく、何度洗濯しても糸が劣化しにくく、長く使うことが可能。資源の無駄遣いを防ぎます。
エネルギー消費量の抑制に貢献
糸の空気の隙間に入った水分が直接蒸発できるため乾燥が速いのもメリットです。例えば、ホテルでは客室のタオルの洗濯時に大型乾燥機を用いますが、「super zero®︎」のタオルに替えるだけで毎日の乾燥にかかるエネルギー消費量を約半分に抑えることができます。
浅野撚糸は、岐阜県安八町に所在する1969年設立の撚糸製造、タオルの企画・販売を行う企業です。創業以来、伸び縮みする繊維や化学繊維を自在に操れる複合撚糸などに特化して開発を続けてきました。2000年初頭、海外の安価な糸製品の国内参入を皮切りに、“技術”を武器にしたオンリーワンの企業を目指し、02年から撚糸の開発に没頭。試行錯誤を繰り返し、07年に世界で唯一の特殊撚糸工法を確立しました。吸水性・速乾性・耐久性に優れた撚糸「super zero®︎」を生み出し、世界に向けて発信をしています。
会社名 | 浅野撚糸株式会社 |
設立 | 1969年12月 |
事業内容 | 撚糸製造・タオル販売 |
本社所在地 | 岐阜県安八郡安八町中875-1 |
東京・竹芝に2020年4月にオープンした、JR東日本グループの日本ホテルとマリオット・インターナショナルが提携したホテル「メズム東京」は、五感を魅了する時間と空間でここでしか得られない体験へと導きます。ジャパン・クオリティと細部へのこだわりで、新しいライフスタイルのアイコンとなったこのホテルで、ジャパン・クオリティの最上級の象徴として「super zero®︎」の製品がルームタオルとして採用されました。